なかなか外れない、スチールラックのばらし方

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スチールラックの棚板は、上からの重さで固定する構造です。そのため、長く使っていると外れにくくなりますが、これこそがスチールラックの強度の高さの秘密です。外れにくくてもイライラしないで!コツを掴めば誰でも外せるようになります。上手なばらし方を紹介します。

必要な道具と、ばらす時の注意点

ソフトハンマーが必須

ホームセンターなら200円台〜1,500円程度。100円ショップでも売っています。こだわるならヘッドの重さやバランスで選びますが、スチールラックをばらす以外に使い道がないなら、手頃な価格帯のものでかまいません。ただし、ミニハンマーでなく通常サイズのものを選びましょう。ミニハンマーは軽すぎて使えません。

ソフトハンマー

金槌での代用はおすすめしません

金槌のヘッドにタオルを巻いてゴムハンマーの代用とする人もいますが、あまりおすすめしません。タオルがズレて直接ラックを叩いてしまいがちだからです。金槌でラックを叩くと、変形、メッキや塗装の剥がれの原因になります。また、ソフトハンマーより騒音も大きいです。

金槌

普通のスチールラックのばらし方

まずはラックを立てたままトライ

それほどガッチリくっついていない場合は、立てたままでもばらせます。やりにくい場合は最初から寝かせてもかまいませんが、棚板がすべてついた状態だと重くて倒すのも大変なので、まずは立ててやってみましょう。

ラックを立てたままトライ

ポスト付近の棚板を、裏から叩く

ポストと棚板のジョイント付近を裏から叩きます。スネークの接合部分をたたくとより力が伝わります。棚板が自重で下がってくるので、片手を棚の中心に置いて支えます。

棚板を裏から叩く

四隅を均等に叩くのがポイント

ジョイント部分が同時に外れないと棚板を外せないので、一箇所が完全に浮き上がるまで叩くのではなく、四隅を均等に叩きます。右手前を3回、右奥を3回、左奥を3回……というようにです。

四隅を均等に叩く

棚板を持ち上げてポストから抜く

ジョイント部分が浮き上がったら、棚板をポストから引き抜きます。袴状のパーツ(テーパードスリーブ)は二つに分離するので、簡単に取り外せます。

棚板をポストから抜く

2段目を外す

上部の棚板が外れましたら、2段目以降も同様に外していきます。

2段目を外す

最下段が床から近いとき

最下段が床から近く下から叩けない時は、棚本体を横に倒します。
倒した状態で棚板下部の四隅を叩き、棚板をポストから緩めます。

棚板を横にする

ポストを抜く

緩めた棚板から一本ずつポストを外します。
ポストを外すときに棚板が倒れないように注意しましょう。

ポストを抜く

棚板がうまく外れない時は

棚を横倒しにして作業する

棚板が外れにくい場合は、最初に棚を横倒しにして横から叩くようにします。ハンマーの力も入れやすくなりますし、落ちてくる棚板の自重もなくなるので外しやすくなります。

棚を横倒しにして作業

二人で作業する

大きいものは棚板自体が重いです。600×1,200mmのホームエレクターシェルフの棚板では一枚4.9㎏あります。写真のように、平行を維持しながら片手で支えるのは困難です。横倒しにした場合も、二人の方が垂直を維持して引き抜きやすいです。

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スチールラックをばらす時に注意した方がいいこと

日中に作業する

スチールラックを叩くと意外と大きな音が出ます。夜間の作業は避けましょう。マンションなどで日中も気を使う場合は、絨毯やマットレスなどの上にスチールラックを置いて作業すると、少しだけ周囲への音の伝導が減らせます。

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広い場所を確保する

ラックを横倒しにでき、ばらした棚板を置けるスペースを確保します。ばらした棚板を適当に壁に立てかけたくなりますが、倒れて足が下敷きになることがあります。立てかける場合は、壁とソファの間に挟むなど、倒れない工夫してください。

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スチールラックの解体方法は動画でもご紹介しております

スチールラックの解体方法

動画でご確認いただけます。